
生来、彼女は岩を纏う竜である。
自然と共存し、岩を鱗のように纏う彼女は雄々しく自由に生きるだけの翼を持っているが、彼女にそのような選択肢は無い。彼女は歴史上では既に途絶えたとされている希少種・竜人族の生き残り。赤ん坊の頃に世界政府によって保護をされた彼女は世界政府の諜報員として育てられる事になった。
そうして人に成り、グアンハオでの厳しい修行を耐えた少女は
世界政府諜報機関CP9に配属され、二十三歳になった。


健康的な色味をした肌にふわふわとした小麦色の髪の毛。
金色の瞳の中心部には爬虫類じみた縦長の瞳孔があり、角を三本持っている。
「カク、今日は何をしよう?」
選択肢を悉く潰された彼女に、答えを出すだけの頭は無い。







