海藤
「それじゃあこの〇〇特製のチーズケーキは、そのまま持ち帰ってきたもの…ってわけか」
「はい…」
目に涙を食べながらも落胆する〇〇に、ふうんと鼻を鳴らしたかと思えば目の前に開いたチーズケーキを手掴みで豪快に食べる海藤さん。あまりにも唐突かつ豪快だったものだから涙も引っ込んで、呆然としている〇〇。
「わりーな、俺が全部食っちまった。」
白い歯を見せて海藤さんが悪戯に笑った。
羽村
「…は、下らねぇ」
松金組の事務所で、涙ながらに出来事を溢す〇〇に心底下らないと鼻で笑うと、羽村は下っ端たちを連れて何処かへと。
後日、〇〇の彼氏がヤクザたちに絡まれて大怪我を負ったと風の噂が。
杉浦
「ね、このお菓子…僕食べてもいい?」
「でも、彼氏に向けて作ったお菓子なんて気持ち悪くない…?」
杉浦からの提案は嬉しいものの、申し訳なさが上回る〇〇は眉尻を下げながら小さく零す。しかし隣に座る杉浦は瞬きを繰り返したあと、ふっと息を漏らすように笑うと、件の菓子箱を開いて、中に鎮座した切れ込みの入ったフルーツタルトを一つ引き抜くと、そのまま一気に齧り付いた。
「わぁ…これすっごく美味いよ!そんな誠意もない奴に食べさせるなんてもったいないからさ、俺たちで食べちゃおうよ」
ね?と目元を細めて笑う杉浦くん。九十九君もおやつにしようと声をかけると、「フヒ…今日は豪華なおやつですな〜。」と人数分の食器類を用意してテーブルに集まってみんなで仲良く食べたとか。