🚺「私って魅力ないから……」

一番
「そうか?俺ぁはじめ見た時から〇〇ちゃんは可愛いなぁ、綺麗だなぁって思ってたけどよ」
お世辞でもなく、心の底から不思議でならないという表情を見せる一番。暫く顎に手を添えて顔を見つめた彼は「目だって、こんなに大きいしよ」「髪の毛だって綺麗にさらさら~とふわふわ~っとしてるし」「あぁ、服もセンスいいんだよな」と言葉を重ね、「唇だってなんつうか、小さくて、柔らかくて……」――と、そこまで言ったところで我に返った。
「って、何言ってんだ俺は…悪い、〇〇ちゃん、今のは忘れてくれ」
そう言って顔を逸らした一番。しかし、逸らしても見える耳や頬が存外赤かったので、〇〇も釣られて顔を赤くして、なんだか気まずくなってしまった。

渡辺
「……なんだよ急に」
あまりにも唐突な言葉に、驚きを通り越して呆れるナベさん。「だってさぁ」なんて愚痴を漏らす同僚〇〇の話に耳を傾けるが、彼の両手はパソコンに添えられたままだ。「……一応言っとくが、俺は気の利いたことなんか言えないからな」念のためと言わんばかりに釘を刺すような言葉。その言葉に机に突っ伏しながら「やっぱり私は魅力が無いんだ~~~」とウザ絡み気味に項垂れていると、相変わらず彼は「お前な」なんて呆れたように言っていたが、なんというか、見るに堪えなかったのかもしれない。長い間〇〇を見続けたナベさんは「かわいい?んじゃねえの、お前も」そうぽつりと呟いた。
それに対して「嫌、もっと具体的に言って」と言うと「言って損したぜ……」と呆れが返ってきたとか。