仕事でやらかした🚺と励ます🚹

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「お前よォ…これから飯を食うって時に、飯が不味くなるような顔をするんじゃねェよ」
隣り合って座った席。目の前には湯気の立つラーメンがあるが、別にそんな顔をしたつもりではなかった。しかし、ジャブラは訳も聞かずに息を吐き出すと自身の器からチャーシューを一枚移して「ほらよ、これで機嫌治せよ」とぶっきらぼうに呟いた。

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やらかした。やらかしてしまった。仕事の中で起こしたミス。それもそのミスの中身は数度と繰り返したものであまりの不甲斐なさに涙が滲む。しかしアイスバーグはそれを見て怒鳴りはしない。「ンマー、ミスを出さねェのも必要ではあるが……数度とミスを繰り返すのならそれがミスの出やすい箇所なんだろう」語る彼の声色は静かで、視線を落とす。
「おれたちの仕事にだってミスはある、だが大事なのはそれを繰り返さない策を考えることだろう」
怒らないんですか。尋ねる××にアイスバーグは笑う。「怒ってミスが取り消しにならねェだろう。ミスしちまったもんは仕方ねェさ」笑う彼の頼もしさといったら!アイスバーグはポンと背中を叩いて励ました。

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やらかしたことによる不甲斐なさが募る。なんだか無心になりたくて、名乗り出た皮むきの手伝い。その間、共に皮むきをするサッチはやらかし話を聞いて「なるほどねぇ」と言葉を落とすが、深く突っ込むような事はしない。ただ聞き役に徹する彼は、しょんぼりと頭を垂らす姿にフッと息を吐くように笑った後、白い歯を見せて笑みを向けた。
「よおし、じゃあこの皮むきが終わったらおれっち特製のプリンを出してやるからさ、あともうちょっとだけ頑張ろうぜ」
おれっち××がいて助かっちゃったなァ!なんともわざとらしい誉め言葉。それでも太陽サンサンな笑顔を見ていると、少し不安がほどけたような気がした。

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「ははは、お前ミスってこってり絞られたらしいな」
酒の席でも到底楽しむ気持ちになれずいると、グラスを持ったスネイクが隣に腰を掛けて笑う。他人事だと思って掛ける声はやけに弾んでいるが、それを返すほどの気力も無く頷くと、瞬きを繰り返したあと「なんだよ、ガチで凹んでんのか」と問いかける。スネイクは一口酒を煽ると「ま、そんな日もあるわな」と前置いて、「じゃあよ、どうやったらこのミスを無くせるか考えるか」と尋ねる。何がどうして酒の席でそんな事をと思ったが、その瞳は存外穏やかだ。
「いいの?」「たまにはこういう肴もいいだろ」笑うスネイクはそう呟いた後、「じゃあおれと考えてそのミスが無くなった暁には……デートでもしてもらうかな」と悪戯に笑った。

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「なんじゃ、まーたやらかしたんか?」
好きじゃのうミス。呆れたように話すカク。その声色に同情の色は無かったが、彼女が抱く感情を察せないほど馬鹿じゃあない。彼はフウムと間を開けたあと、両手を開く。それから「ようし、来い!」と言ったのは犬扱いだとか、幼児扱いをされているようにしか思えないが、そっと彼の胸元に甘えると長い腕が身体をギュウと力強く抱きしめる。…ドクドクと聞こえる心臓の音に、あたたかな体温。なんだかそれだけできょうの事が癒されるようで息を吐き出すと、カクは笑い「こうしてやるのはお前だけじゃぞ」と愛を囁いた。

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鬱々とした様子の××を見る。普段よりも口数少なく息を吐く様子は、おそらく先ほどのミスが関連しているのだろうが、どうしたものか。ヨセフは暫くその姿を眺め、今日のことを語る彼女が言い終えたのちに静かに尋ねた。
「××、きょうは何をしようか」
まるで会話を遮るようなその提案。ただ何も考え無しであるわけではないようで、彼は続けて「お前がしたいことをする事が一番気が晴れるのではないかと思ったが……どうだろうか」そう尋ねると、無機質な面を向けるがその言葉は静かである反面おだやかだ。ヨセフは彼女が零した小さな我儘を聞くと、相変わらず面が顔を変える事はなかったが「あぁ、もちろんだ」「お前がしたいことをしようじゃないか」そういって、そっと長い腕で彼女の腰を抱きよせた。