0才×黒岩
「う、あっ…うう」
お前にそっくりだな。と普段よりも穏やかな声が言葉を紡ぎながら短く切り揃えられた爪が、赤子の頬をするりと撫でる。赤子はこそばゆいのか、それとも新生児微笑か、黒岩に向けて笑みをむけると短い手足を興奮気味にばたつかせた。「パパの方がいいですって」「0歳ではまだ自我は無えよ。笑ったのも反射だ」「夢がないなぁ」
その後、抱き上げた娘が黒岩の肩を涎で濡らしたが、小さく息を吐き出すだけで声色も、あの穏やかな目も変わらなかったとかなんとか。
3才×海藤
「ほら、遊ぶ前にズボンを履けよ。このなんたらライダーのパジャマかっこいいだろ?」
オムイチで逃げ回る子供をひょいと持ち上げて確保すると、子供用のパジャマ見せながらうろ覚えな仮面ライダーを呟きながら着せてあげる海藤さん。もう子供は三歳だがまだまだ子供。しっかり臍の上までズボンをあげて、さらに上着も中に入れちゃう徹底っぷり。
その後、着替え終えた子供がライダーベルトを持ってきて、「おれがかいじんからかあちゃんまもる!」といい、「ん?そうだな、母ちゃんは守ってやらねえとな。頼むぜなんたらライダーさんよ。」
って頭を優しく撫でながら白い歯を見せて笑いそう。