竜人族の寿命が二千年とするならば。
彼女の人生でカクといれたのは十分の一にも満たず、その後の人生は消費の期間でしかなかったと思う。彼が亡くなった後、彼女はカクの遺言か、はたまた呪縛から逃れたからか、恐らくは政府の手を逃れ、辿り着けないと言われているアルテア城(「竜のルーツ」参照)に向かい、基本は一人で暮らしていた事でしょう。
そんな中、また何十年、何百年と経った頃。綺麗に扱っていたはずの彼の私物や、贈られた宝物たちが、形を崩してきていることに気付きました。なんせこれらはヴィンテージを抜けアンティークの域(※アンティークの定義は百年以上)をとうに迎えた品々。経年劣化により崩れてしまうのは自然の摂理でした。
しかし、それを見た彼女は、大いに焦りました。なんせ彼女は、もう大事な人の体温も、声も忘れてしまい、思い出の幾つかも忘れていたからです。そうして、新たな忘却や繋がりの消滅を恐れた彼女は、触れられなくなることを承知の上で大切なものを氷漬けに。
氷漬けとなったそれは、寒い城の中で溶ける事はなく、まるで美術品のように飾られたことでしょう。
最近、彼女の寿命を考えるようになってから、彼女は果たして幸せだったのだろうか。と考えることが増えました。なんせ彼女の寿命は数千年。先で言ったとおり、彼女の人生でカクと居れたのは十分の一にも満たない期間で、果たしてこの十分の一の期間で彼女は幸せだったと言えるのでしょうか。
色々と書いておきながら無責任な!とお思いかもしれませんが、私は長命族ではありませんし、そこらの気持ちはわかりません。経験したことのない事ですから、彼女がどう思ったのかは、彼女にしか分からないのです。でも、もしも私の理想を押し付けることが出来るのならば、幸せだったらいいなと思うのです。
彼女の魂は形を変えて現代に。
其処で、幾多の生まれ変わりを経た彼らと出会うことでしょう。
竜人族の彼女と、キリンの彼に、現代でも幸あらんことを!
■参考(ご迷惑になるといけないので検索除け入れてます)
・高i山i病iのi研i究i-i1i-i高i山i病iのi臨i床i的i観i察
・高i地i環i境i下iでi従i事iすiるi作i業i者iのi高山i病i予i防iのiレiギiュiレiーiシiョiンi研i究
・井i村i君i江i i『i妖i精i学i入i門i』
・キiリiンiのi高i血i圧i、i象iのi巨i大i心
・マップ(間取り)・トリックモデル:自作ゲーム
・城モデル:ノiイiシiュiヴiァiンiシiュiタイiン城